会長挨拶
 
白土正治 令和六年 元旦
岩手県人連合会会長
白土 正治

新年のご挨拶

 謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
 皆様方におかれましては健やかに新春をお迎えのことと存じます。旧年中は本会の活動にご支援、ご協力をいただきありがとうございました。
 昨年6月4日、天皇皇后両陛下のご臨席のもと第73回全国植樹祭が、高田松原津波復興祈念公園(陸前高田市)で、「緑をつなごう 輝くイーハトーブの森」を大会テーマに、本県で49年振りに開催されました。県人連合会も協賛いたしましたこの式典では、天皇皇后両陛下のお手植えと県内外からの招待者による記念植樹も実施されました。宮沢賢治の童話「虔十公園林(けんじゅうこうえんりん)」を中心とした演出が行われ、「森林づくりと、健全で豊かな森林を次の世代に引き継ぐ」ことに繋がる内容となっており、東日本大震災津波からの復興の歩みを連想させるものでした。
 国外では「ロシアのウクライナ侵攻」が解決しない中、イスラエルとパレスチナ問題が勃発し、罪のない人々が、その戦火に巻き込まれておびえている状況を、日々のニュースで見るたびに胸が締め付けられます。どうか一刻も早い和解と解決、安全で平和な日々が来るように切に願って止みません。
 一方心躍るニュースもありました。
 昨年1月12日アメリカのThe New York Timesが「52Places to Go in 2023(2023年に行くべき52か所)」を発表し、イギリスの首都ロンドンに続く2番目に盛岡市が紹介されました。東京、京都、大阪といった人気観光地ではなく、「東京から新幹線ですぐ行ける、人混みなく歩いて回れる宝石的スポット」として世界から注目を浴びました。
 その2か月後には、県出身の大谷翔平選手・佐々木朗希選手の活躍したWBC大会での世界一。
そしてその後の活躍は今まで以上に誰もが知る事となりました。大谷翔平選手に至っては日本選手初の大リーグ本塁打王に輝きました。その功績は然る事ながら、日本の全ての小学校約2 万校に対しジュニア用グラブ3個、総数約6万個に上る寄贈をされました。「キャッチボールは2人で出来るのに何故3個なのだろうか」とその寄贈数に疑問を抱いていたら「右利き用2 個、左利き用1個」との内訳を知り、その配慮に大変感動した次第です。
 本年は、県人連合会創立50周年の佳節の年です。昭和50年(1975)第1回結成総会を62加盟団体、約900名を集結して開催しました。結成以来今日まで組織運営に携わっていた岩手県と歴代会長はじめ関係各位に対しまして深甚なる感謝の意を表します。
 記念誌を作成するにあたり、去る令和4年3 月に「50周年記念誌作成委員会」を設置し資料収集を進めるとともに、本会加盟団体に原稿執筆を、市町村と関係企業に広告掲載をお願いしております。
 また、本年も2月に「新春懇親会」、6月に「第50回県人の集い」を開催予定です。今後も役・部員一同、郷土愛に根ざした会員の親睦とふるさと岩手の向上発展のために努めて参ります 。
 皆様におかれましても本年が平穏な良い年となるよう祈願申し上げますとともに、引き続き県人連合会へのご支援とご協力をお願い申し上げ新年の挨拶とします。

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