会長挨拶
 
瀬川爾朗岩手県人連合会 会長

緊急のご挨拶

 平成23年3月11日に勃発した東日本関東大地震津波の数万人に及ぶ被害者に対して心よりお見舞い申し上げます。特に我が岩手県においては、明治以来3度目になる大津波でありますが、今回の津波は過去2回の津波では想像できなかったほどの大きな規模をもち、住民にとって思わぬ被害となったことを心よりお悔やみ申し上げます。

 この津波による物的、人的損害、それによる大きな悲しみははかりしれないものがあります。しかし、われわれ日本人には、今回に劣らぬ甚大な犠牲を伴った第二次世界大戦の敗北の体験があります。日本人はこの敗北を乗り越え、世界に冠たる優れた国をつくりあげたではありませんか。その気構え、エネルギーはいまだに我々は忘れておりません。またやろうではありませんか。どん底から立ちあがるあの興奮、感激をもう一度味わおうではありませんか。


略歴 著書
昭和61年  文部教官 東京大学教授
『海洋工学ハンドブック』
(朝倉書店)
『現代測地学』(日本測地学会)
『海底資源学概論』(講談社)
平成 9年 東京大学 定年退官後 東京大学名誉教授
東海大学海洋学部海洋資源学科 主任教授
平成10年 東海大学海洋研究所所長
平成16年 東京海洋大学客員教授
 岩手県人連合会の皆様、また岩手県に関心をお持ちの皆様、私たちのホームページができて1年数か月を経ました。今、私どもは2011年を迎えており、岩手県人連合会も創立後36年を経ております。この間、日本でも岩手県でもいろいろな事件に遭遇し、うれしいことも悲しいことも含めて、あるいは喜び、あるいは耐え忍んで今日に至っております。
 これまで岩手県では数多くの偉人が輩出しております。しかし、私どもにとってもっとも大事なことは過去の名声に頼らず、己が新たな貢献をすべしと我が帯をしっかりと締めなおすことです。
我が県人会は創立以来、私どもが心すべき目標を掲げておりますが、その目標は時を経ても古くなることはありません。

■ 郷土愛に根差した会員の親睦と交流を進める
■ 次代を担う人づくりと雇用の場の拡大を図る
■ 岩手県の雄大な自然と誇りある文化遺産を次代に伝える


 岩手県人連合会はほぼ100のふるさと市町村、思い出の学校、あるいは同じ職場の同輩の団体の集まりです。ここでは普通の在京岩手県人が気楽にお互いの思いを述べることができます。県人連合会の集いには岩手県知事をはじめとして各市町村長が出席されます。参加者は年配者が多いことは否めませんが、若い方々にも大いに呼びかけております。
 若手の方ははじめ若手グループとしてテーブルを用意し、会の半ばから、それぞれの故郷のグループに合流するという方式も考えております。
 会が進行するとともに、岩手の歴史を担った郷土芸能の演出を楽しむことができます。これまでも世界無形文化財と認定された早池峰神楽や、宮古の黒森神社に古くから伝わる黒森神楽など数百年の歴史を持つ岩手の芸能に親しんでまいりました。一方、新年には新年会が持たれ、新しい岩手の芸能人の芸が演じられることもあり、今昔合わせた岩手を楽しむことができます。
 会の情報誌として毎年「きずな」が発行されます。これには年間の行事や各ふるさと会の紹介、あるいは会員の経営する企業のPRなど、お互いに情報交換ができます。このように在京岩手県人会は故郷を離れて東京で頑張っておられる仲間の情報交換に関して大きな役割を果たしております。いいにつけ悪いにつけ、気楽にお互いに話ができる素晴らしい会だと思います。皆さんの多くのお声に接することを期待しております。
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